FX投資案件が公開されています。
・3日間でFXトレードがわかる
・81%以上が初心者、はじめてでも安心
・勝率80.85%
・収益率92.09%超え
とアピールしています。
「かんたんFX」の問題点を
お伝えします。
<目次>
①「かんたんFX」の特徴
②自動売買ツールの問題点
③高い勝率の問題点
④収益と利益は異なります
⑤過去10年以上毎月ずっとプラスの問題点
⑥海外口座の注意点
⑦実績の問題点
⑧参加条件について
⑨参加する前に確認すべきこと
⑩利益を得るためにどこに時間を使うか
①「かんたんFX」の特徴
「かんたんFX」とは
最初の3日間はメールを受けての
裁量ノウハウ提供ですが、
その後、自動売買システム
が提供されます。
裁量トレードと自動売買システムの
2本柱で資産構築していく案件です。
詳細は、メールを登録すると、
3日間でFXで資産を増やす方法が
次の内容で配信されてきます。
[1日目]
FX基本と稼ぎ方
・FX=通貨の売り買いで利益を得る
・レバレッジで大きな利益を狙え
証券口座の準備
・海外FX口座を薦める理由
・XMTradingの口座を開設する
[2日目]
トレードのやり方
・トレードには注文と決済の2つある
勝率の高い取引手法
・チャートを開いて水平線をひく
[3日目]
おさらいと実践
・図を用いてトレードのタイミングを解説
・不安な方はデモ口座を使う
次に「卒業プレゼント」
と題して自動売買ツールを紹介してきます。
自動売買ツールは
「Automatic Investor」
と命名しています。
プロ同等の取引手法で自動的に取引ができ
24時間利益を狙える
難しい操作は一切なし
ほったらかしでも稼げる
過去10年以上毎月ずっとプラス
完全放置で月利6%~10%
急な相場変動にも自動対応
2,725名利用している
と説明しています。
②自動売買ツールの問題点
自動売買システムは
初心者でもプロでも誰がやっても同じ利益が
得られると思われがちですが、そこには
問題点があります。
●ツールを稼働させるタイミングで個人差が出る
1日の中でも
・午前に稼働させる人
・午後に稼働させる人
・深夜に稼働させる人
・何時から何時まで稼働させる人
稼働させるタイミングは、人によって異なります。
たとえばこのシステムが
午前は勝ち、午後は負けていた場合
午前に参加した人は、勝ちになり
午後に参加した人は、負けになります。
同じシステムを使っていても、稼働時間が
異なると、結果にも個人差がでてきます。
●投資金の量で個人差が出る
自動売買ツールを使っていても
投資金の違いによって
結果に個人差が出てきます。
たとえば、自動運用して利益率30%
という実績が得られたとします。
同じシステムで運用しても、同じ金額の利益を
得られるわけではありません。
投資金1万円なら、利益3,000円
投資金100万円なら、利益30万円
投資金1億円なら、利益3,000万円
投資金によって利益金額は、変わってきます。
●ツールのカスタマイズの内容で個人差が出る
自動売買システムでも、個人によって
カスタマイズできるものがあります。
たとえば、
利益確定をどこで決済するか
何円で損切するか
カスタマイズできるものはその内容によって
個人差がでます。
ベテランのトレーダーは、自らの知識や
スキルによって相場を読み解きます。
それにより、売買タイミングを設定し直したり
場合によっては、システムを一時中断したりする
ことで損失を回避しています。
初心者がシステムを入手して、全くほったらかしで
資金を運用しても、ベテランと同じ結果にならない
可能性があります。
●自動売買システムで確認すること
上記の通り自動売買システムでも
投資結果に個人差が出ます。
そのため参加者の実績を確認することが
重要になります。
参加者の実績とは
・毎月の利益額
・利益を得るまでのお金の流れ
これにより、完全自動売買システムの
良し悪しが決まります。
③高い勝率の問題点
勝率80.85%
2021年4月の実際データ
と書かれています。
高い勝率でも問題点があります。
●高い勝率でも利益を得られない理由
勝率80.85%と書かれていますが
「高い勝率」と「利益」を得られる事は別問題です。
高い勝利でも、必ず利益を得られるわけではありません。
なぜなら
勝った時の金額よりも、負けた時の金額が大きければ
勝率が高くても赤字になるからです。
例えば
勝率80%のシステムだとします。
10回のトレードを行いました。
1回目 勝ち +1,000円
2回目 勝ち +1,000円
3回目 勝ち +1,000円
4回目 勝ち +1,000円
5回目 勝ち +1,000円
6回目 勝ち +1,000円
7回目 勝ち +1,000円
8回目 勝ち +1,000円
9回目 負け -5,000円
10回目 負け -5,000円
勝ち金額は、8,000円です。
負け金額は、-10,000円です。
10回のトレードで8回勝ちましたので
勝率は80%となります。
しかし
勝率は、80%ですが
赤字は、-2,000円です。
FX投資ツールにおいて
高い勝率をアピールする案件は
とても多くあります。
勝率が高かったとしても
一度の損失額が大きければ
赤字になることは、よくあります。
そのため、勝率ではなく
参加した人の毎月の利益額を
確認することが重要になります。
●高い勝率のカラクリ
トレード単位での勝ち負けの場合
勝っているものだけを決済し
負けているものを決済しなければ、
高い勝率を作ることができます。
その場合、決済していないトレードは
含み損が出ていることもあります。
勝率は、未決済のものを含めた
全てのトレードの内容を確認して
始めてシステムの良し悪しが決まります。
トータルで利益が出ていることを
確認することが重要です。
●「勝ち」の定義を確認する
どんな基準で「勝ち」を定義するかを
確認する必要があります。
1日単位で勝ち負けを決める場合は、
1日の途中で大損大負けしていることもあります。
1日トータルで黒字になっていれば
1日単位では、勝っていることになります。
1週間単位や1か月単位で勝ち負けを
決めている場合も同様です。
「勝ち」の定義を確認する必要があります。
●手法の内容次第で良し悪しが決まる
利益を得るまでのお金の流れ次第で
ノウハウの良し悪しが決まります。
・マーチンゲール手法
・ナンピン手法
・ハイレバレッジ
などを用いた投資の場合は
ハイリスク・ハイリターンの
手法にて利益を得たことになります。
ハイリスク・ハイリターンの手法は
今後の投資で大損する可能性が
高くなります。
④収益と利益は異なる
このシステムでは
収益率92.09%超え、と語っています。
利益率が92.09%とは、書かれていません。
収益には、FXでの勝ち分だけをカウントして
負け分をカウントしていない場合もあります。
投資で重要なのは、「利益」です。
勝ち分から負け分を差し引いた
手元に残る金額「利益」が重要です。
よく広告では
収益、年収、収入、資産、年商、稼ぐ
といった表現が使われています。
投資の世界では、このような数字がいくら
大きくても、手元にいくら残っているかの
「利益」が重要になります。
収益がプラスでも「利益」がマイナスに
なることは、よくあることです。
⑤過去10年以上毎月ずっとプラスの問題点
毎月ずっとプラスだったと
言っていますが、
毎月、何がプラスなのか
書かれていません。
収益や収入、勝率、利益率
がプラスだとしても
利益が必ずプラスになるとは
限りません。
利益がマイナスになることもあります。
重要なのは、毎月継続的に
利益が出ていることです。
⑥海外口座の注意点
推奨している証券会社は、海外口座の
XMTrading
です。
海外業者と国内業者の違いについて
理解しておく必要がありますので
注意点をお伝えします。
●信託保全制度が義務化されていない
信託保全制度とは、証券会社に預けた資金の
保証制度です。
証券会社が倒産しても資金を全額保証
してもらえるというものです。
日本では、法律で信託保全制度が
義務付けられています。
海外業者の場合は、信託保全制度が
義務付けられていないため
預けた資金が戻ってこないケースが
あります。
●ハイレバレッジの危険性
レバレッジとは、少ない投資金に対して、規定内の
倍数を掛けて運用できるというものです。
例えば、1万円を入金してレバレッジ1,000倍だと
1千万円のトレードが可能です。
国内業者のレバレッジは最大25倍です。
海外業者のレバレッジは、規制がなく
無制限という国もあります。
多くのレバレッジをかけることで
少額の資金でも大きな取引を行えるのが
魅力です。
しかし
レバレッジをかけて勝てればよいのですが、
負けると、レバレッジが高い分だけ
損失も膨らんでしまします。
リスクが高くなりますので、
高いレバレッジには注意が必要です。
●取引停止や出金拒否が起こる
海外業者とのトラベルでよくあるのが
突然の取引停止や出金拒否などです。
規定違反の行為があった場合、
取引停止や出金拒否になる場合があります。
また明確な理由もなく、突然このような
トラブルが起こる場合があります。
問題がおきたら業者のある国の法律で
対応することになります。
●業者と連絡が取れなくなる
海外業者の中には、詐欺的行為をする事例が
金融庁などに報告されています。
・メールで問い合わせしても返信がない
・電話がつながらない
・チャットサービスも利用できない
というような事例があります。
仮に連絡が取れたとしても海外の業者なので
日本語での対応ができない場合もあります。
国内業者は金融庁の登録が義務化されています
ので、いざという時には金融庁に相談ができます。
金融庁に登録のない海外業者の場合には
補償を求めたり追求をすることは
とても難しくなります。
●日本の法律では対応できない
何か問題がおきても日本の法律では、
対応できない事になります。
基本的には所在のある国の法律に従って
運営されています。
その会社のある国のルールに基づきます。
発生したトラブルは、全て自己責任となります。
海外業者と国内業者の違いについて
理解しておく必要があります。
⑦実績の問題点
参加者3名の実績が公開されています。
・Y.Sさん
1か月目 55,820円
3か月目 69,571円
5か月目 86,710円
7か月目 108,071円
・N.Aさん
スタート 100,000円
1か月目 109,650円
3か月目 143,111円
6か月目 163,527円
9か月目 211,245円
・K.Sさん
スタート 300,000円
1か月目 327,090円
2か月目 355,546円
3か月目 430,992円
ここでの問題点は、
2,725名利用しているプロジェクトですが
3名の実績しか、公開されていません。
より多くの参加者の実績を確認することが
重要になってきます。
参加した全員がこのような実績を得ているとは
限りません。
また、
エントリー毎の利益額が公開されていません。
トレードごとに、
ハイリスク・ハイリターンの投資をしていないか、
投資内容が健全であるか、といったトレードした
お金の流れを確認してはじめて
良し悪しが決まります。
信頼されたデータとは、証券会社発行のトレード詳細を
確認することです。
大事なのは、参加した多くの人が
・毎月安定して利益を出すこと
・その利益に至るまでのお金の流れ
を確認することが重要です。
⑧参加条件について
参加条件は、システム購入代として、
19,800円(税込み)がかかります。
システム設置代、サポート費用、年会費は
一切かからない、と書かれています。
それと、投資金が必要になります。
⑨参加する前に確認すべきこと
プロジェクトの良し悪しを判断するには
次の点の確認が必要です。
●参加者の毎月の利益金額
参加した2,725名が
毎月いくらの利益額を得られているのかを
確認することが重要になります。
1年間トータルで利益が出ていても
途中で大きな損失を出している可能性があり
追加で投資金を入れている場合もあります。
参加した多くの人の毎月の利益額を確認する
ことが重要です。
●利益額に至るまでのお金の動き
毎月の利益額だけではなく、その金額を得るまでの
お金の動きが重要になります。
そのため、以下の5点を確認することです。
・エントリー時のレート
・決済時のレート
・取引通貨量(何通貨でトレードしたか)
・いつエントリーして、いつ決済したか(トレードの期間)
・トレードによって得た利益金額
以上を各トレードごとに確認することが重要になります。
それぞれの取引ごとのお金の動き次第で、プロジェクトの
良し悪しが決まります。
⑩利益を得るためにどこに時間を使うか
今までのシステムが勝てなくなったら
さらに進化した自動売買システムが
世の中に誕生します。
その度に、新たなエース級システムを
探しまわることになります。
自動売買システムに頼る以上は、
聖杯探しは、永遠と続きます。
私は、聖杯探しに時間を使うよりも
自分で稼ぐ力を身に着けることを
選択しました。
遠回りのようにも思えますが、
システムに頼らず
月1万円の利益を確実に堅実に出せる
手法を身につけることが近道だと
思っています。