今回は、FXのスリッページについて
まとめてみます。
【目次】
①スリッページとは
②スリッページが発生する理由
③スリッページ7つの対策
①スリッページとは
スリッページとは、
希望した取引レートと
実際の約定レートに格差が
生じる現象のことです。
希望した注文レートより、不利な方向の
レートで約定することもあれば
有利な方向のレートで約定する事も
あります。
レートが滑る(スリップする)ことから
スリッページと呼ばれています。
成行注文を発注した際のリアルタイム
レートと約定したレートに違いが
生じることを、スリッページだと説明
しているケースがありますが
それは誤解です。
そもそも成行注文は
希望の取引レートを指定せず、
リアルタイムのレートと
約定レートが異なることを
承知の上で取引を行なって
いるからです。
なお、レートのズレと言えば
スプレッドの事を連想する方がいる
かもしれません。
スプレッドは、
売値と買値におけるレートの価格差を
意味し、トレード毎に投資家が
負担する手数料に相当します。
スリッページは、手数料ではありません。
②スリッページが発生する理由
●タイムラグが起こる
注文から約定までにタイムラグが
起こっているためです。
FXトレーダーが注文を出す
↓
FX取引所のサーバーに到達する
↓
FX取引所が受け付ける
↓
約定する
上記の手続きが、かなり早いスピードで
行われます。
しかし、相場が荒れている場合
注文から約定までのスピードよりも
レートが動くスピードの方が早いため
注文時と約定時に価格差が生まれます。
また
FX取引所は、受け付けた注文を
カバー先銀行へ流します。
カバー先銀行の提携数は
FX取引所によって異なります。
カバー先銀行の提携数が少ないと
すぐに注文を流せないため
スリッページが、頻繁に発生する
ことになります。
●インターバンク市場の板が薄い
FX取引にも株式取引同様に「注文板」が
存在します。
売買が活発であれば、注文板は数多くの
注文が流れます。
しかし
売買が少ない場合は、注文板は薄くなります。
すると
買い注文に対して売り注文が少ないと
スムーズに買い注文の処置が行われません。
その結果、注文から約定までにタイムラグが
生まれ、スリッページが発生します。
③スリッページ7つの対策
●許容スリッページを事前に設定する
許容スリッページは、設定することが
可能なので、事前に設定することです。
±5pipsと設定した場合、
注文した価格から決済価格が
5pipsズレた時点で
注文はキャンセルされます。
これにより、設定以上のスリッページの
発生を防ぐことができます。
●カバー先銀行が多いFX取引所を選ぶ
カバー先が多ければ、スムーズに注文が
通るため、スリッページは発生しづらく
なります。
カバー先は、FX取引所のホームページから
確認することができます。
●相場が荒れている時は取引しない
相場が荒れている時は、
注文から約定までのスピードより
レートの変動スピードの方が上回る場合
があります。
これによりスリッページが発生するため
経済指標発表時などは、取引を控えるほうが
無難です。
●閑散相場は取引しない
日本時間の午前5時から7時ごろまでは
取引量が極端に少なくなります。
値動きが少ない上に、
スリッページが発生しやすく
スプレッドも高いため
取引を控えるほうが安全です。
●大きすぎる発注はしない
100万通貨や1000万通貨など、
注文が大きくなればなるほど
スリッページが発生する確率が
高くなります。
大きい注文は、分割するなど
1回あたりの注文量を
減らすことで発生率を下げられます。
●スリッページが発生しない注文をする
スリッページが発生するのは、「成行注文」です。
指値や逆指値などの「予約注文」は、
基本的にスリッページは発生しません。
●スリッページを考慮して取引する
始めからスリッページは発生するものと
思って取引すれば、取引コストの一部
として考えられます。
冷静に取引することが大事です。
まとめてみます。
【目次】
①スリッページとは
②スリッページが発生する理由
③スリッページ7つの対策
①スリッページとは
スリッページとは、
希望した取引レートと
実際の約定レートに格差が
生じる現象のことです。
希望した注文レートより、不利な方向の
レートで約定することもあれば
有利な方向のレートで約定する事も
あります。
レートが滑る(スリップする)ことから
スリッページと呼ばれています。
成行注文を発注した際のリアルタイム
レートと約定したレートに違いが
生じることを、スリッページだと説明
しているケースがありますが
それは誤解です。
そもそも成行注文は
希望の取引レートを指定せず、
リアルタイムのレートと
約定レートが異なることを
承知の上で取引を行なって
いるからです。
なお、レートのズレと言えば
スプレッドの事を連想する方がいる
かもしれません。
スプレッドは、
売値と買値におけるレートの価格差を
意味し、トレード毎に投資家が
負担する手数料に相当します。
スリッページは、手数料ではありません。
②スリッページが発生する理由
●タイムラグが起こる
注文から約定までにタイムラグが
起こっているためです。
FXトレーダーが注文を出す
↓
FX取引所のサーバーに到達する
↓
FX取引所が受け付ける
↓
約定する
上記の手続きが、かなり早いスピードで
行われます。
しかし、相場が荒れている場合
注文から約定までのスピードよりも
レートが動くスピードの方が早いため
注文時と約定時に価格差が生まれます。
また
FX取引所は、受け付けた注文を
カバー先銀行へ流します。
カバー先銀行の提携数は
FX取引所によって異なります。
カバー先銀行の提携数が少ないと
すぐに注文を流せないため
スリッページが、頻繁に発生する
ことになります。
●インターバンク市場の板が薄い
FX取引にも株式取引同様に「注文板」が
存在します。
売買が活発であれば、注文板は数多くの
注文が流れます。
しかし
売買が少ない場合は、注文板は薄くなります。
すると
買い注文に対して売り注文が少ないと
スムーズに買い注文の処置が行われません。
その結果、注文から約定までにタイムラグが
生まれ、スリッページが発生します。
③スリッページ7つの対策
●許容スリッページを事前に設定する
許容スリッページは、設定することが
可能なので、事前に設定することです。
±5pipsと設定した場合、
注文した価格から決済価格が
5pipsズレた時点で
注文はキャンセルされます。
これにより、設定以上のスリッページの
発生を防ぐことができます。
●カバー先銀行が多いFX取引所を選ぶ
カバー先が多ければ、スムーズに注文が
通るため、スリッページは発生しづらく
なります。
カバー先は、FX取引所のホームページから
確認することができます。
●相場が荒れている時は取引しない
相場が荒れている時は、
注文から約定までのスピードより
レートの変動スピードの方が上回る場合
があります。
これによりスリッページが発生するため
経済指標発表時などは、取引を控えるほうが
無難です。
●閑散相場は取引しない
日本時間の午前5時から7時ごろまでは
取引量が極端に少なくなります。
値動きが少ない上に、
スリッページが発生しやすく
スプレッドも高いため
取引を控えるほうが安全です。
●大きすぎる発注はしない
100万通貨や1000万通貨など、
注文が大きくなればなるほど
スリッページが発生する確率が
高くなります。
大きい注文は、分割するなど
1回あたりの注文量を
減らすことで発生率を下げられます。
●スリッページが発生しない注文をする
スリッページが発生するのは、「成行注文」です。
指値や逆指値などの「予約注文」は、
基本的にスリッページは発生しません。
●スリッページを考慮して取引する
始めからスリッページは発生するものと
思って取引すれば、取引コストの一部
として考えられます。
冷静に取引することが大事です。