奥谷隆一氏の「ORIGIN」 という
FXプロジェクトの予告動画が
公開されています。
「移動平均線だけ見ればよし」
という案件です。
現段階での問題点をまとめてみます。
<目次>
①「ORIGIN」とは
②自動売買システムの問題点
③投資金の問題点
④今後の動画で確認すべきこと
①「ORIGIN」とは
「ORIGIN」は、グランビアの法則を
スキャルピングで狙うFXトレードシステムです。
順張り特化型のスキャルピングがメインで
年間利益は、1億6641万468円。
移動平均線を使った王道理論を誰もが
100%再現できるよう、自動システム化
することに成功した、と語られています。
このシステムを使えば、
19連勝、16連勝、14連勝
2桁の連勝は当たり前
年間1億6000万円を叩き出し、
一日に100万円、200万円という
夢のような利益を手にできる。
グランビルの法則とは、
「買いと売りを示す8つのパターン」を
知ることができるもの。
具体的には、移動平均線とローソク足を
使って価格との位置関係やチャートパターン
と組み合わせて見ていく。
グランビアの法則に基づいた値動きの傾向
を計算式で読み解いたり、インジケーター
を組み合わせたり、分析をしてシステム的に
攻略している。
というプロジェクトです。
②自動売買システムの問題点
自動システム化することに成功した。
と語られていますので、恐らく売買の
エントリーや決済を自動で行うシステム
かと思われます。
自動売買システムは、資金を投入して
システムを稼働させるだけで、後は
システムが自動で資金を運用してくれる
ので、誰でも簡単に利益を得られると
思われがちです。
しかし、次のような問題点があります。
●ツールを稼働させるタイミングで個人差が出る
1日の中でも
・午前に稼働させる人
・午後に稼働させる人
・深夜に稼働させる人
・何時から何時まで稼働させる人
稼働させるタイミングは、人によって異なります。
たとえばこのシステムが
午前は勝ち、午後は負けていた場合
午前に参加した人は、勝ちになり
午後に参加した人は、負けになります。
同じシステムを使っていても、稼働する
時間や稼働日や稼働月が異なると、投資
結果にも個人差がでてきます。
●投資金の量で個人差が出る
用意できる投資金の違いによって結果に
個人差が出てきます。
たとえば、自動運用して利益率30%
という実績が得られたとします。
同じシステムで運用しても、同じ金額の
利益を得られるわけではありません。
投資金1万円なら、利益3,000円
投資金100万円なら、利益30万円
投資金1億円なら、利益3,000万円
投資金によって利益金は、変わってきます。
また投資金が異なれば、証拠金維持率も
変わり、強制ロスカットになる水準も
変わってきます。
そのため、いくらの投資金を用意した
運用実績なのかを確認することです。
多くの利益が得られとしても、多額の
投資金が必要だったら、誰でも参加する
ことは出来ない場合があります。
●ツールのカスタマイズの内容で個人差が出る
自動売買システムでも、個人の目的や投資
スタイルに合わせて、調整できる項目が
用意されているものもあります。
例えば、
売買エントリーのタイミングや損切ライン
の設定、レバレッジ、ロット数などです。
一見個人の投資スタイルに合わせるものは
汎用性があり、良いように思われがちです。
しかし、裏を返せばその個人の投資経験が
ダイレクトに反映されることになります。
そのため同じ自動売買システムであっても
投資結果に個人差が生じることになります。
ベテランのトレーダーは、自らの知識や
スキルによって相場を読み解きます。
それにより、売買タイミングを設定し直したり
場合によっては、システムを一時中断したり
することで損失を回避しています。
初心者がシステムを入手して、全くほったら
かしで資金を運用しても、ベテランと同じ
結果にならない可能性があります。
③投資金の問題点
「ORIGIN」の予告動画では、次のような
単発の実績が公開されています。
米ドル/円 5ロット
120.7pips 603,000円利益
●投資金はいくらか
いくらの投資金で得た利益なのかが
気になります。
120.7pips 603,000円利益
この場合は、
1.207円✖500,000通貨=約603,000円
なので
500,000通貨を投資して、
約603,000円の利益ということになります。
500,000通貨を日本円(1ドル150円計算)
に換算すると投資金は、、、
約7千500万円です。
FXではレバレッジを活用することで
少ない投資金で、多くの通貨量を取引
する事ができます。
いきなり7千500万円を投資する人は、
いないはずです。
では、レバレッジはどの位なのか。
日本国内では最大レバレッジは25倍です。
500,000通貨をレバレッジ25倍で投資した
場合の投資金は
約300万円です。
それでも、300万円は大きな金額です。
海外FX業者の場合は、50倍や100倍、
中にはレバレッジが無制限という業者も
あります。
仮に、レバレッジ100倍でも今回のケースでは
約75万円です。
約75万円を投資して、603,000円の利益です。
利益額だけがクローズアップされがちですが
FX初心者が現実的に投資できる金額なのかを
確認することが重要です。
投資は、余剰金で行うことが賢明です。
FX初心者がいきなり、多くの資金を
投資にかけるのは、とても危険です。
今回の事例から推測すると恐らく
海外FX業者を活用して取引している可能性が
高いです。
海外口座は、ハイレバレッジが出来る点は
魅力的です。
ギャンブル的にハイレバレッジで投資したいと
いう方は、海外口座は向いていると思います。
一方、海外口座は、身に覚えなく出金拒否に
遭遇するなど、トラブルも多く散見されて
いますので注意することです。
米ドル/円相場の場合、最近は政府の
為替介入があったりと相場は激しく
動いていますが、通常時では、
1日の平均変動幅は
50~70pipsほどです。
1回のトレードで1日の平均変動幅以上
を狙う手法の場合は、ハイリスクの
トレードであるケースが多いです。
ハイリスクの手法の場合は将来的に
大損する可能性が高くなりますので
注意することです。
④今後の動画で確認すべきこと
今後の動画では、どれだけの実績が
あったか、公開されるはずです。
ここで注意することは、主催者側の
実績はあまり参考にならないという事です。
年間利益、1億6641万468円はあくまでも
奥谷隆一氏の実績です。
実績が公開されても、一部の優れた
実績だけ公開されていて、負け実績が
公開されていないなど、全てのトレード
実績が公開されないのが常です。
100万円の利益が得られたとしても
次のトレードで、200万円負けている
かもしれません。
また、投資金が公開されていない場合が
あります。
100万円の利益が得られたとしても
投資金が、5,000万円だとしたら
誰でも参加できるプロジェクトだと
言えないはずです。
そのためにも、参加者の実績を確認する
ことです。
毎月継続していくらの利益を得られているかと
お金の動きがどうであったかが重要です。
参加者全員が、1億円の利益を得られるとは
明言していません。
自分の都合の良いように解釈しがちですので
情報を正しく判断理解することが大切です。
(関連記事)
FXの海外口座と国内口座の違い(その1)
FXの海外口座と国内口座の違い(その2)
リアルなFX実践記録
ひなこの副業FXトレード日記

FXプロジェクトの予告動画が
公開されています。
「移動平均線だけ見ればよし」
という案件です。
現段階での問題点をまとめてみます。
<目次>
①「ORIGIN」とは
②自動売買システムの問題点
③投資金の問題点
④今後の動画で確認すべきこと
①「ORIGIN」とは
「ORIGIN」は、グランビアの法則を
スキャルピングで狙うFXトレードシステムです。
順張り特化型のスキャルピングがメインで
年間利益は、1億6641万468円。
移動平均線を使った王道理論を誰もが
100%再現できるよう、自動システム化
することに成功した、と語られています。
このシステムを使えば、
19連勝、16連勝、14連勝
2桁の連勝は当たり前
年間1億6000万円を叩き出し、
一日に100万円、200万円という
夢のような利益を手にできる。
グランビルの法則とは、
「買いと売りを示す8つのパターン」を
知ることができるもの。
具体的には、移動平均線とローソク足を
使って価格との位置関係やチャートパターン
と組み合わせて見ていく。
グランビアの法則に基づいた値動きの傾向
を計算式で読み解いたり、インジケーター
を組み合わせたり、分析をしてシステム的に
攻略している。
というプロジェクトです。
②自動売買システムの問題点
自動システム化することに成功した。
と語られていますので、恐らく売買の
エントリーや決済を自動で行うシステム
かと思われます。
自動売買システムは、資金を投入して
システムを稼働させるだけで、後は
システムが自動で資金を運用してくれる
ので、誰でも簡単に利益を得られると
思われがちです。
しかし、次のような問題点があります。
●ツールを稼働させるタイミングで個人差が出る
1日の中でも
・午前に稼働させる人
・午後に稼働させる人
・深夜に稼働させる人
・何時から何時まで稼働させる人
稼働させるタイミングは、人によって異なります。
たとえばこのシステムが
午前は勝ち、午後は負けていた場合
午前に参加した人は、勝ちになり
午後に参加した人は、負けになります。
同じシステムを使っていても、稼働する
時間や稼働日や稼働月が異なると、投資
結果にも個人差がでてきます。
●投資金の量で個人差が出る
用意できる投資金の違いによって結果に
個人差が出てきます。
たとえば、自動運用して利益率30%
という実績が得られたとします。
同じシステムで運用しても、同じ金額の
利益を得られるわけではありません。
投資金1万円なら、利益3,000円
投資金100万円なら、利益30万円
投資金1億円なら、利益3,000万円
投資金によって利益金は、変わってきます。
また投資金が異なれば、証拠金維持率も
変わり、強制ロスカットになる水準も
変わってきます。
そのため、いくらの投資金を用意した
運用実績なのかを確認することです。
多くの利益が得られとしても、多額の
投資金が必要だったら、誰でも参加する
ことは出来ない場合があります。
●ツールのカスタマイズの内容で個人差が出る
自動売買システムでも、個人の目的や投資
スタイルに合わせて、調整できる項目が
用意されているものもあります。
例えば、
売買エントリーのタイミングや損切ライン
の設定、レバレッジ、ロット数などです。
一見個人の投資スタイルに合わせるものは
汎用性があり、良いように思われがちです。
しかし、裏を返せばその個人の投資経験が
ダイレクトに反映されることになります。
そのため同じ自動売買システムであっても
投資結果に個人差が生じることになります。
ベテランのトレーダーは、自らの知識や
スキルによって相場を読み解きます。
それにより、売買タイミングを設定し直したり
場合によっては、システムを一時中断したり
することで損失を回避しています。
初心者がシステムを入手して、全くほったら
かしで資金を運用しても、ベテランと同じ
結果にならない可能性があります。
③投資金の問題点
「ORIGIN」の予告動画では、次のような
単発の実績が公開されています。
米ドル/円 5ロット
120.7pips 603,000円利益
●投資金はいくらか
いくらの投資金で得た利益なのかが
気になります。
120.7pips 603,000円利益
この場合は、
1.207円✖500,000通貨=約603,000円
なので
500,000通貨を投資して、
約603,000円の利益ということになります。
500,000通貨を日本円(1ドル150円計算)
に換算すると投資金は、、、
約7千500万円です。
FXではレバレッジを活用することで
少ない投資金で、多くの通貨量を取引
する事ができます。
いきなり7千500万円を投資する人は、
いないはずです。
では、レバレッジはどの位なのか。
日本国内では最大レバレッジは25倍です。
500,000通貨をレバレッジ25倍で投資した
場合の投資金は
約300万円です。
それでも、300万円は大きな金額です。
海外FX業者の場合は、50倍や100倍、
中にはレバレッジが無制限という業者も
あります。
仮に、レバレッジ100倍でも今回のケースでは
約75万円です。
約75万円を投資して、603,000円の利益です。
利益額だけがクローズアップされがちですが
FX初心者が現実的に投資できる金額なのかを
確認することが重要です。
投資は、余剰金で行うことが賢明です。
FX初心者がいきなり、多くの資金を
投資にかけるのは、とても危険です。
今回の事例から推測すると恐らく
海外FX業者を活用して取引している可能性が
高いです。
海外口座は、ハイレバレッジが出来る点は
魅力的です。
ギャンブル的にハイレバレッジで投資したいと
いう方は、海外口座は向いていると思います。
一方、海外口座は、身に覚えなく出金拒否に
遭遇するなど、トラブルも多く散見されて
いますので注意することです。
●ロスカットになれば全額投資金を失うリスク
FX取引には、資金を担保する必要があり、
それが証拠金です。
FX取引には、資金を担保する必要があり、
それが証拠金です。
レバレッジの高い取引をすると、入金して
いる証拠金が少ないと、途中で自分の思いと
逆行し損失が出る値動きをした場合に、
強制的に決済されてしまう可能性があり
投資金全てを失うリスクが高くなります。
いる証拠金が少ないと、途中で自分の思いと
逆行し損失が出る値動きをした場合に、
強制的に決済されてしまう可能性があり
投資金全てを失うリスクが高くなります。
十分な証拠金が入金されていると、途中で
損失となった時でも、再び相場が動いて
利益になるまで、決済せず待つことが
損失となった時でも、再び相場が動いて
利益になるまで、決済せず待つことが
できます。
ハイレバレッジを利用することを前提と
しているケースは、ロスカットになる
リスクがあることを知っておくことです。
●1日に動く平均幅を知っておくことリスクがあることを知っておくことです。
米ドル/円相場の場合、最近は政府の
為替介入があったりと相場は激しく
動いていますが、通常時では、
1日の平均変動幅は
50~70pipsほどです。
1回のトレードで1日の平均変動幅以上
を狙う手法の場合は、ハイリスクの
トレードであるケースが多いです。
ハイリスクの手法の場合は将来的に
大損する可能性が高くなりますので
注意することです。
④今後の動画で確認すべきこと
今後の動画では、どれだけの実績が
あったか、公開されるはずです。
ここで注意することは、主催者側の
実績はあまり参考にならないという事です。
年間利益、1億6641万468円はあくまでも
奥谷隆一氏の実績です。
実績が公開されても、一部の優れた
実績だけ公開されていて、負け実績が
公開されていないなど、全てのトレード
実績が公開されないのが常です。
100万円の利益が得られたとしても
次のトレードで、200万円負けている
かもしれません。
また、投資金が公開されていない場合が
あります。
100万円の利益が得られたとしても
投資金が、5,000万円だとしたら
誰でも参加できるプロジェクトだと
言えないはずです。
そのためにも、参加者の実績を確認する
ことです。
毎月継続していくらの利益を得られているかと
お金の動きがどうであったかが重要です。
参加者全員が、1億円の利益を得られるとは
明言していません。
自分の都合の良いように解釈しがちですので
情報を正しく判断理解することが大切です。
(関連記事)
FXの海外口座と国内口座の違い(その1)
FXの海外口座と国内口座の違い(その2)
リアルなFX実践記録
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