かずき氏の「アルゴリズム
(ALGORITHM) 
APAというFX投資プロジェクトが
公開されます。

・毎月20万円以上の不労収入
・最短5年で1億円を稼ぐ投資手法
・累計300名以上が効果実証済

だと謳っている「アルゴリズム
気になる点をまとめてみます。

<目次>
①「アルゴリズム」の特徴
②クアントアナライザーの問題点
③完全自動売買システムの問題点
④実績の問題点
⑤参加する前に確認すること
⑥返金対象の注意点

①「アルゴリズム」の特徴
「アルゴリズム」は、人工知能AIを搭載した
FXの投資システムです。

・完全放置
・スマホ1台でOK
・知識、経歴、年齢必要なし
・累計300名以上が効果実証済
・毎月20万円以上の不労収入
・最短5年で1億円を稼いで夢のFIREを
 達成する投資手法

と語られています。

4大特典がプレゼントされています。

特典1:5年で1億円の資産形成を達成するロードマップ
特典2:初心者でも分かるFX損切のポイントとタイミング
特典3:FX税金と節税マニュアル
特典4:自動売買システムの絶対外してはいけない7つのポイント

他にはない3つの特徴は次の通りです。

特徴1:初心者でも稼ぎやすい
システム最高品質の「聖杯」
「聖杯」とはクアントアナライザーで計測して
7.0以上を記録した最高ランクのシステム品質を
指すもので「アルゴリズム」では、21.6。
非常に高いレベルなので安心。

特徴2:忙しくても続けやすい
売買は自動なので、平日24時間スキマ時間で
トレードできる。

特徴3:少額からでもしっかり稼げる
1,000円からでもトレード可能。
想定金利が20%~30%
できるなら10万円から始めることをお勧め

このように説明されています。

②クアントアナライザーの問題点
広告では、
「クアントアナライザー(Quant Analyzer)
計測して7.0以上を記録した最高ランクのシステム
品質を指すものが聖杯で「アルゴリズム」では、
21.6。なので非常に高いレベルで安心」

と語られています。

クアントアナライザーとは、バックテスト結果
を分析するソフトで、算出される数値でEAの
品質を評価するものです。


ここで語られている計測とは、EAの性能を
計る「SQNスコア」の事で、次の通り数値化
されています。

1.6~平均以下
2.0~平均
2.5~良い
3.0~優秀
5.1~最高
7.0~聖杯

ご存じかもしれませんが、7.0以上の聖杯と
言われているソフトは、実は沢山あります。

ソフト開発者は、SQNスコアを意味なく
良い数値にすることが、できてしまいます。

ですので、21.6だからと言って決して凄い
ことではありません。

SQNスコアが良いだけで「アルゴリズム
優秀だと判断するのは、危険です。

判断材料の1つとして見ることです。

重要なのは、参加者の実績です。
多くの参加者がいて、毎月安定的に利益を
得ている参加者が多くいれば、再現性の
高い案件だと言えるはずです。

③完全自動売買システムの問題点
「アルゴリズム」は、完全放置の自動売買
システムです。

システムを
稼働させるだけで、後はシステム
が自動で資金を
運用してくれるので、誰でも
簡単に利益を得られると
思われがちです。

しかし
自動で売買してくれる」
だけの事で

自動で利益を出してくれる
ということではありません。

誤解されやすい事と個人差が生じることに
なりますので、必ずしもかずや氏と同じような
実績にならないことがありますので、注意が
必要です。

●システムを稼働させるタイミングで個人差が出る
稼働するタイミングは、人によって異なり
ます。

そのため、稼働するタイミングで利益額に
個人差がでます。

例えば
AさんもBさんも投資額が10万円だった場合
月毎の運用損益例をあげます。

1月 -5万円 Aさん稼働開始
2月 -5万円
3月 +5万円 Bさん稼働開始
4月 +5万円
5月 -8万円
6月 +5万円

Aさんは1月から運用開始しました。

1月 -5万円
2月 -5万円

稼働2か月で―10万円となり
投資金がなくなります。

3月から開始したBさんの例です。

3月 +5万円
4月 +5万円
5月 -8万円
6月 +5万円

6月の時点で+7万円の利益で継続
できています。


自動売買システムでも稼働のタイミング
によって
利益額に個人差が生じます。

●投資金の量で個人差が出る
用意できる投資金は、人によって異なり
ます。


10万円で始める人もいれば100万円の人
もいます。


当然、勝った時に得られる利益額は
異なってきます。

また、
取引通貨を何通貨にするか
レバレッジを何倍にするか
によっても、結果に個人差がでます。

自動売買システムを使っていても
投資金の違いによって結果に個人差
が出てきます。


また投資金が異なれば、証拠金維持率
も変わり、
強制ロスカットになる水準
も変わってきます。


●システムのカスタマイズの内容で個人差が出る
自動売買システムでも、個人の目的や
投資スタイルに
合わせて調整できる
項目が用意されているものもあります。


例えば、

売買エントリーのタイミングや損切
ラインの設定、
レバレッジ、ロット数
などです。


一見個人の投資スタイルに合わせるものは
汎用性があり、良いように思われがちです。

しかし、裏を返せばその個人の投資経験が
ダイレクトに
反映されることになります。

そのため同じ自動売買システムであっても
投資結果に
個人差が生じることになります。

ベテランのトレーダーは、自らの知識や
スキルによって相場を読み解きます。

それにより、売買タイミングを設定し
直したり
場合によっては、システムを
一時中断したりする
ことで損失を回避
しています。


初心者がシステムを入手して、全く
ほったらかしで
資金を運用しても、
ベテランと同じ結果にならない

可能性があります。

④実績の問題点
広告では、4名の実績が紹介されています。

伊藤大輔様 38歳
システムを稼働して半月で利益が30万円出た
半年ほどで月の利益が50万円を切ったことがない
最高で月120万円の利益が出た

山本さくら様 32歳
隙間時間だけで月10万円ほど安定して稼げている
1日8万円の利益が出る時もある

朝倉優斗様 25歳
初月から利益が出て6万円も稼げた
半年間で月平均50万円以上の利益が出ている

大泉圭一様 54歳
初月で5万円の収益を達成
2月目に9万円
3ヵ月経った頃には13万円を達成
コツコツと継続して1,000万円以上の利益を獲得

これらの実績にも問題点があります。それは
実績を証明するデータが不十分
だということです。

参加者が月に稼いだ利益額だけを紹介されても
これから参加しようとする人にとっては、あま
り参考にはなりません。

主催者の実績、参加者の実績ともに

・投資金
レバレッジの金額
・途中のお金の増減
・トレード期間
・それぞれのトレード利益
・毎月のトレード利益

の全ての取引データを確認することです。

多くの利益があっても、途中で大損して
いたり、ハイリスク・ハイリターンの取引
を行っている場合は、今は良くても将来大損
する可能性をひめています。

累計300人以上が効果実証済とのことですので
少なくとも数十人以上の参加者が、半年~1年
程度の期間でトレードした取引データ
を確認
することが
重要です。

⑤参加する前に確認すること
最短5年で1億円を稼ぐ投資手法と語られて
いますので、
次の点を確認することです。

●全てのトレード詳細を確認
全てのトレード情報を確認することが重要です。

よく見受けられるのが一部のトレードデータに
シャドーがかかっていて、全ての取引を公開
しないことがあります。

全てのトレードデータが確認できないという事
は公開できない理由があると思ってしまいます。

いくら1億円の利益があったとしても、途中で
2億円の赤字になっている可能性だってあるわけ
です。

ですので、全ての取引を確認することが大事に
なってきます。

●投資金を確認
いくらの投資金で得た実績なのか確認すること
です。

1億円の利益を得るための投資金は言及して
いませんので、もしかしたら2億円の投資金が
必要だったかもしれません。

また、途中で3億円の赤字になっていても
「1億円稼いだ
と言えてしまいます。

もし1億円の投資金が必要なら、常識的に
考えてFX初心者が参加できる可能性は
かなり低いはずです。

いくらの投資金で5年で1億円の利益を
得たのか、投資金を確認することが必要
です。

●参加者全員が1億円の利益を得られない
広告には、
「最短5年で1億円を稼ぐ」
と書かれています。

「参加した全員が1億円の利益が得られる
とは書かれていません。

また添付されている特定商取引法に基づく
記載にも、次のように明記されています。

「本商品に示された表現や再現性には個人差
があり、必ずしも利益や効果を保証したもの
ではございません。

投資はあくまでも、自己責任で行うものです。
損失が出ても、誰も補填はしてくれません。

ですので、案件に参加する場合は参加者の実績
がどうであったか、正しい情報を確認して慎重
に判断することです。

⑥返金対象の注意点
特定商取引法に基づく記載には、返金対象に
ついて
定めがあります。

「毎日稼働し180日以内に利益が出なかった
場合が条件となります。」

この条件にマッチした場合のみ参加費の返金が
可能ということです。

●毎日稼働の条件
毎日稼働が条件なので1日でも休んだら対象外です。
システム障害でトレードできない日が、稀ですが
存在します。

私は今年に入って、システム障害でトレードでき
ない日が実際にありました。

不稼働を認める例外があるとするなら、どんな
例外が認められるか事前に確認することです。

●180日以内の利益の条件
「180日以内に利益が出なかった場合が条件
とありますが、解釈は人によってマチマチです。

トレード毎に1回でも利益が出たら対象外と
判断するのが一般的です。

ですので、トータルで赤字であっても
1回でも1円でも利益が出れば対象外になります。

返金保証がついている案件は、その条件を
クリアーするハードルが高く設定されている
ものです。

ですので参加する際には、返金条件を事前に
確認することをお勧めします。



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